金利の違い

もしあなたが自由に生きていきたいのなら

 

絶歌の出版元太田出版が、今回の騒動についてコメント発表した。
要旨としては、社会に役立つ内容と思ったから遺族がどう言おうとこの本で商売することに文句は言わせないし、そのことが出版の意義だ、というような内容だった。

 

この本については色々な論点があり過ぎる位あるが、まずちゃんとさせておかないといけないのは、この本は別に“元犯罪者の本だから”叩かれているわけではないし、また逆に元犯罪者の本”だから“出版する価値があるということでもない、という点である。

 

例えば極端なことを言えばあのホリエモンだって元犯罪者ではあるが、今でも沢山の本を出しているし、そのことを叩くひとなど相当少数派だろう。

 

また、例えば永山則夫という戦後類を見ない連続殺人犯も手記なり小説を出版しているが、しかし今回のような批判はもはやなく、そこには一種の文学的評価すらある。

 

今回の絶歌が本質的に“内容の部分で”ダメな点は、上述した人たちと決定的に異なり、 “殺人中”の気持ちや情景、死体の状態”を表現(再現)してしまっている点にある。
(内容以前にダメな点の方が多いが、そのことについては別で整理してエントリーする)

 

続きを読む≫ 2015/06/17 19:14:17

 

啓文堂が『絶歌』の取扱いをやめた。

 

これについて前回エントリーでも書いたが、私は支持する。改めて応援したい。

 

この啓文堂の対応について一部批判が上がっているが、その内容について、私見を述べておきたい。

続きを読む≫ 2015/06/14 11:54:14

※6/14一部追記

 

 

元少年Aと名乗る人物の手記、『絶歌』が発売された。遺族の了承はない。
また遺族に印税の支払いが行われるかも不明である。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150613-00003240-bengocom-soci

 

上記リンク先に太田出版社の当手記を担当した落合美佐氏の言い分がある。

 

端的に言えば、『彼の手記に感動した。価値があると思った。ただ遺族の了承は得られなだろうから無断で出した』といったことが書かれている。

 

言いたいことはわかる。
しかしちょっとその感覚には驚く。信じられない。

 

例えば誰かの住所、氏名、年齢、電話番号、職歴、病歴、性癖その他諸々全てをつまびらかにした作品を、編集者が感動さえしちゃえば当人に無許可でどんな内容でも出版していいのか?

 

息子の遺体で性的快楽を得ている描写など、私が遺族であるなら最も表現されて欲しくないことのひとつである。

 

それとも、死人についてであれば――例え自分が殺した相手であっても――もはや何を出版してもいいのか?

 

はっきり言って全然わからない。
この本の出版を、『表現の自由』の名のもと擁護できるとは到底思えない。

 

少なくとも遺族の了承は出版の最低条件ではなかったのか?
それが出版社としての最低限のモラルではなかったのか?
正直に言ってそうした感性のない編集者の感動など到底信頼できたものではない。
(『自分が被害者だったらどう思うだろう』と自分の家族や大切な人を思いながら今回の件を考え、想像する一般の人の感性を断然信頼する)

 

 

ただ今回の一件は、『表現の自由は果たして無制限に保障されるべきか?』ということを考え直すきっかけにはなった。

 

今自分なりに簡単に結論を書くと、『「表現の自由」は原則無制限に保障されるべきである。しかし、表現された内容に応じて適切な流通形態/流通方法があり、それに従うべきだ』ということだ。

 

言い換えれば少年Aが文章を書くのは勝手だが、一般書店に流通させないといけない必然性はなく、また、そのための条件をクリアしていない、というのが私の考えだ。
(逆に言えば彼が彼なりの”良心”に基づき書いたモノを、例えば駅前で勝手に配ることを止める権利まではない、とも考えているし、遺族の了承さえあるのであれば、出版していいとも思っている)

 

詳細は、以降に記載をする。

続きを読む≫ 2015/06/13 18:30:13

 

2015年2月11日の産経新聞に掲載された曽野綾子さんのコラムが、アパルトヘイト政策を推奨する人種差別的な内容であったと南アフリカ含む様々なところで批判を浴びています。

 

このコラムに対して、いくつかの団体が正式に抗議を行っているので、ご存じの方も多いかもしれません。

 

今回は、このコラムの何が本当の問題だったのか?差別と区別の本当の違いに着目してまとめておきたいと思います。

 

続きを読む≫ 2015/03/06 15:55:06

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